2016年4月4日月曜日

台湾大周遊6日間-1

「旅物語」 台湾大周遊6日間パンフレット
台湾大周遊6日間パンフレット
出発日:2016年3月28日(月曜)
旅行費用:92,360円/人 (除く海外旅行保険)
AU海外保険:2,800円/6日間(シルバーコース)、74歳以下契約可能
申し込み日:2015年11月17日


 行程表

 
台湾旅行メモ
➀今回のツアー人数は23名であった。
日本百名山を1年で登り300名山を目指している川口市の郵便局員ご夫妻、
横浜駅近くのセブンイレブンの経営者夫妻、校長先生と総務省官僚を定年退職したご夫妻、NHK「真田丸」の舞台・上田市在住の母親と娘、水戸JAの警備をしていた方、
日立市の小学校2年生の孫を連れたお祖父さん、日暮里近くから来た2人連れ女性、
そして我々同期入社51年目の4人組、その他二組の熟年ご夫妻。

②台湾一周5日間で39800円のコースもある。
6日間で84800円コースとは同じ場所を周遊するが宿泊施設の格差があることと
夕食が付いていないからであろうか。
他にビジネスクラスで行く台湾一周もある。贅沢したい方が選ぶのであろう。
台湾一周5日間で30万円くらいする。
今回宿泊したホテルは、初日の雙星大飯店以外は、高級ホテルであった

③雙星大飯店の朝食は、お粗末さに打ちのめされた印象であった。
食べなかった方もいた。
台北の圓山大飯店は国賓を迎えるだけのことはあり宮殿のように豪華であった。
30年くらい前に台湾人の社員の結婚式に呼ばれて圓山大飯店に行ったことがある。
その当時のままではなく、今でも建物や宿泊部屋はリニューアルされていてとてもきれいだった。
高雄市の高雄澄淸湖圓山大飯店も素晴らしかった。
知本温泉の知本金聯世紀酒店(センチュリーホテル)は建設されたばかりの高級ホテルであった。屋上にある大露天温泉で疲れた身体を癒やした。

④現地ツアーガイドは台北市に住んでいる現地旅行会社・陽達旅行社の培坤さん50歳であった。ベテランガイドで旅行コースを熟知していた。
ガイドに慣れ過ぎているせいか見学時間がぴったりで余裕が無かった。

⑤故宮博物院は平日なのに驚くほど混雑していたが、これでも比較的空いている方だとツアーガイドは言っていた。ゆっくり見る環境ではなかった。
 ツアーではなく個人旅行でゆっくり来て見なければ展示品の価値が判らない。
でもざっと見ただけでも技巧に富んだ美術品がたくさんあるのが判る。
黄さんは、故宮博物院の文物についてよく知っていて、早口で説明していた。

⑥かつての台湾と違い、街はとてもきれいで清潔で、ゴミなど道路に落ちていない。
しかし台湾の西側は、街全体が霞んでいる。
中国本土からのPM2.5の流入と台湾国内の工場からの排気ガスによるものだと
ツアーガイド黄さんが言っていた。

台湾環保署(環境省のような機関)の空気品質監測ネットで大気汚染のレベルが色分けされ発表されている。
紫色は最悪の汚染状況、外出注意情報が発令される。
今回の旅行で、持病の気管支喘息があるので、あちこちで軽い咳が何度も出た。
台北市圓山大飯店からの展望 PM2.5で霞んでいる。
⑦街中では自動車の警笛が聞こえてこない。交通マナーが良いと思う。
高速道路や道路拡幅工事、鉄道建設工事があちこちで進められている。
台北市郊外では片側5車線の高速道路が走っている。
⑧台湾の公共施設や不特定多数の人が利用する場所では全面禁煙になっている。
違反した場合は1万元以下の罰金になる。
同様にゴミの投げ捨てや路上につば等を吐いたら6千元の罰金になる。

⑨台湾は「噛み煙草」に似た嗜好品がある。
未熟なビンロウヤシの実とキンマの葉と石灰を含んだもの(檳榔)を噛んでいると多量の唾液が出てきて、その唾液が真っ赤になり、それを吐き出すと、そのうち酩酊状態になるという。
ビンロウヤシ
キンマの葉
コショウ科の植物、強烈な味がする。
檳榔(ビンロウ)
未熟なビンロウヤシの実とキンマの葉と石灰を含んだもの
 キンマの葉に石灰が塗ってある。
観光バスの運転手からもらって噛んでみた。
観光バスに乗る前に少し焼酎を飲んでいたので
どちらで酔った感覚になったか判らなかった。

檳榔販売店
街中で一袋50元~100元で売られている。

ビンロウを売る女性のことを「檳榔西施」という。
 売り子は露出度が高い若い子が多いという。

路上の吐き出した真っ赤な唾液跡
つばを路上に吐き出すと罰金になるので紙コップとティッシュペーパーが渡される。
台湾では、重労働者やトラック運転手に愛好家が多いと言う。
⑩台湾の自動車は日本車(トヨタ、ホンダ、日産、三菱、マツダ)が多い、またメルセデスベンツ、アウディ、BMWも見かける。バスは中国製のVOLVOが多かった。

軽自動車はほとんど見かけなかった。
台湾では中古車・新車にかかわらず自動車の輸入税等が高く(約65%+5万元)自動車を購入するなら大きい自動車を選ぶと言っていた。
台湾は右側通行で右ハンドル車の輸入は禁止になっている。
しかしまだ、路上を走っているのはオートバイが多い。

⑪41日、花蓮から台北まで列車に乗った。車内はとても快適であった。
しかし線路の保線が良くないせいか良く揺れた。
台湾には、台北駅から高雄市・左営駅までの新幹線(台湾高速鉄道)が走っている。
その間345㎞を最高時速300km、1時間30分で運転している。運賃2670元。
台湾高速鉄道建設は、国際関係や政治状況によりいろいろと問題が起こった。
車輌は日本、配電・制御は欧州、土木工事は国債入札、
そのため日欧混合としたシステムの混乱、韓国ゼネコン(現代建設)の手抜き工事等も
あり開業が何度も延期された。


⑫2016年2月6日マグニチュード6.4の台湾南部地震の痕跡は、台南市や高雄市を見る限り分からない。地震でビルが崩壊したのは、手抜き工事に依るものでほとんどの建物は地震の影響は少なかった。

⑬中国本土で1999年から江沢民による「法輪功」への弾圧と活動禁止になったことに伴い、台湾のあちこちで中国政府の弾圧や拷問、臓器摘出問題、投獄等の人権侵害に対して抗議していた。

Youtubeより
台湾で配っていた法輪功のパンフレット

⑭台湾の最高峰・玉山は3,952mで富士山より高い。 日本統治時代は新高山と呼ばれていた。
日米開戦の暗号電文「ニイタカヤマノボレ一二〇八」は今でも覚えている。
近年の衛星測量では、3,978mと計測されている。
周辺は台湾自然保護区になっていて玉山国家公園になっている。
玉山の絵
高雄澄清湖圓山大飯店(グランドホテルカオシュン)ロビー正面に飾られている。
玉山登山道は、とても整備されていて登りやすくなったが自然保護の観点から
1日92人の入山制限(外国人特別枠として1日に付き最大20名あり)をしている。
玉山国家管理局より入山許可を得てから登山ガイド付きで標高2110mから登り始め
6時間で頂上に着く。
外国人特別枠玉山登山ツアー:台北―玉山―台北、23日、費用$646。
台湾には3000mを越えた山が164山ある。ピークで数えると275ピークある。
第2位は雪山(3886m)。

⑮台北・桃園空港から高雄まで観光バスの運転手は、運転技術が上手であったがスピードの出し過ぎでとても怖かった。
工事中の海岸淵で高い崖のある狭い道路を左右に揺れながら高速で走るので、落ちたら助からないと思った。
高雄から花蓮までの観光バスの運転手は、女性でとても安全運転をしていた。

⑯台湾は西側の台北市や台中市、台南市、高雄市は平地が多くあり開けている。
東側は、山が海岸淵まで迫り平地がほとんどないし道路も狭い。
伊豆半島をドライブ旅行している感覚であった。
その狭い道を台湾で流行っているサイクリング旅行の自転車が走っている。
ヘルメットをかぶっているが事故が起きないかと不安になった。
早期に自転車道の整備が必要と思った。
⑰台湾では、犬はあちこちで見かけたが猫の姿を目にしなかった。
猫はペットとして飼われているのだろうか?
でも台北郊外で、かつての炭鉱町・ホウトン駅周辺の「猫村」には猫好きが集まるそうだ。

この村に猫が多いのは、炭鉱町でネズミ除けのため飼っていた猫が増えていったらしい。

⑱台南地方の恩人として八田與一氏がいる。
彼は日本の水利技術者で日本統治時代の台湾で、農業水利事業に大きな貢献をした。
彼のことは台湾の中学校の教科書にも載っている。
台湾の不毛の大地に烏山頭ダムを建設して灌漑施設を整えて農作物を収穫できる台湾一の穀倉地帯にした。

そのうえ、学校や病院も建て人々の生活環境整備に尽力した。
彼を記念する公園や道路がある。台湾では神様同様な日本人であった。
⑲九份(きゅうふん)は、台湾北部の港町基隆市の近郊、新北市瑞芳区に位置する山あいの金鉱の町であった。
19世紀末に金の採掘が開始され最盛期を迎えたが第二次世界大戦後に金の採掘量が減り、1971年に金鉱が閉山されてから町は急速に衰退した。
しかし二・二六事件をテーマにした映画『悲情城市(A City of Sadness)』侯孝賢監督ロケ地となったことにより、九份は再び脚光を浴びるようになり九份ブームが起こった。
そして宮崎駿のアニメ『千と千尋の神隠し』のモデルになったという噂もあり、
日本の観光客への知名度が高まった。
九份は、傾斜地にできた村で小型車がやっと通れる曲がりくねった狭い道や石段があちこちにあり、歩いていると自分の位置が分からなくなる。
初めて訪ねると『千と千尋の神隠し』のように神隠しに会ってしまいそうである。
ここも観光地化されて、平日の夕方でも物凄い人出である。
狭い道を大型観光バス同士がやっとすれ違っている。

⑳台湾人は、日本人に対してとても親切である。
東日本大震災のときは、世界最大の200億円を超える義援金が贈られた。
今は、日本の大企業「シャープ」を救ってくれる国になっている。
㉑台湾の人口比は、台湾原住民(13族):2%、
漢族と原住民の混血86%(ホーロー人74%、客家人12%)、外省人12%である。
近年、台湾ではベトナム人との結婚が進み5番目グループになって問題を起こしている。
台湾人男性がホテルにベトナム女性と泊まるときには結婚証明書が必要になったという。

 ㉒台湾大周遊6日間とも中華料理であった。美味しかった。
特に、台北市・鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包はとても美味しかった。

台湾グルメ

 佛頭果(上段右)
マンゴーや佛頭果など果物もとても美味しかった。


台湾で出会った鳥たち(M氏撮影)
写真をクリックすると5分50秒の動画が見られます。

写真をクリックすると28分22秒の動画が見られます。


第1日目
2016年3月28日(月曜) 成田14:15--16:50台北--台中

出発前の記念撮影 あきる野市 8:57
花桃が咲きだした。

自家用車で成田空港まで行った。
昭島8:00出発、青梅、日の出、あきる野9:00経由八王子IC--成田IC
USAパーキング 11:34
料金:3,780円/6日間
成田空港 エバー航空BR197便 14:15発
成田空港 搭乗待合室 13:36

台北(桃園)上空 16:47(台湾時間)
A330-200機内 各席モニター付き 

台北桃園空港着16:56

台湾桃園国際空港

台北桃園空港から台中市へ 17:50
現地旅行会社:陽達旅行社 ツアーガイド: 培坤さん

台中市

台中市 スイーツ店「宮原眼科」 19:51
眼科でアイスクリーム?
台湾産の素材にこだわったフルーツやお茶類をたっぷり使ったアイスクリーム

台中市 雙星大飯店(TWIN STAR HOTEL)着 20:05

夜食は百貨店の地下フードコートにて 20:49
120元:約450円
メニュー表

台湾産マンゴーと台湾ビールの買い出し 21:09

台湾旅行第一日目(M氏撮影)
写真をクリックすると5分39秒の動画が見られます。




第2日目
2016年3月29日(火曜) 台中--日月潭--台南--高雄

台中市 雙星大飯店
初日のホテルの部屋は、古くてかび臭かった。
部屋から外を見ると隣家が火事で燃え残ったままになってい居た。

雙星大飯店の前の通り
建物後方は改築中の台中火車駅

雙星大飯店の朝食 7:02
お粗末さに打ちのめされた印象
食べなかった方もいた。

観光バス(VOLVO・中国製)から見た台中市街
台湾の人が住みたい都市No.1という。

 
台中市街
1705年に清朝の軍隊の駐屯地になったので、
18世紀初めに大量の漢民族が移住し、都市を形成した。
1884年には台湾省府が台中に置かれたが、間もなく台北に移された。

寶覺禅寺 臨済宗妙心寺派
木造の古い本堂を保護するため、周りをコンクリート製の建物が覆っている。

金色の弥勒大仏像(巨大な布袋様)、高さ30m
中は空洞、へそから外が見える。
日本統治時代の昭和3年に建立。

布袋様とSu氏

戦前に亡くなった日本人の遺骨を集めた日本人遺骨安置所

寶覺禅寺 観音亭(1990年建立)
日本兵として死んだ台湾人が祀られている。 

「靈安故郷」「英霊鎮魂」と彫られている。
日本軍属として戦い33,000名が亡くなった台湾人の慰霊碑

パパイヤの木

檳榔ヤシの栽培
実は、噛み煙草に似た嗜好品に使われる。

台湾のお墓

 日月潭到着 9:56
台湾で最も大きな湖 7.73km²、周囲約39km
「大観水力発電所」 1934年6月にダム湖と発電所竣工
日月潭周辺は台湾原住民のサオ族(邵族)の居住地
文武廟 大理石の椅子 とても冷たくお尻が冷えた。

岳飛と関羽像(武の神)

文武廟の孔子像(文の神)

寄進によって製作する。未彫刻の壁がまだ残っている。

文武廟から日月潭を望む

文武廟傾斜地上部にて 10:22

景観保護 市街地の電力線は地下にある。

道のサービスエリア

台南市

台南紹介記事(朝日新聞)2015.11.14

台南市街 13:42

赤崁楼(別名:赤嵌楼) 国家一級古跡指定 14:05
1653年オランダ人によって築城された旧跡である。
原名「プロビデンシャ城」
1661年にオランダ人と漢人の衝突事件・郭懐一事件の後に築城された。
台湾にある他の派手建築物と違って派手さがはない。

鄭成功とオランダ人の銅像
オランダ人が鄭成功に対して降伏している様子。
鄭成功は台南人にとって英雄。
鄭成功の母親は、平戸出身の日本人・田川松。

池にはたくさんの鯉が泳いでいた。

大きな亀が大きな石碑を乗せている。
清の時代に台湾である反乱が起こり、
それを治めた武将「福康安」を記念して
清の乾隆帝が満州文字と漢文を使って文章を刻んだ。


地元の小学生が見学に来ていた。

赤崁楼(せきかんろう

赤嵌楼の中にある日本人の銅像。
羽鳥又男、日本統治時代の台南市の最後の日本人市長。
歴史的遺産の保護修復、台南市民の教育に貢献した。
帰国後、国際キリスト教大学の創設委員会の主事を務めた。
日本YMCA特別功労賞受賞、東京YMCAの第一号名誉会員。


インターネットで検索したらこの花は、艷紫荊(香港櫻花)と言うらしい。


赤崁楼 14:30

延平郡王祠(えんぺいぐんおうし)案内図

鄭成功神像
延平郡王祠(えんぺいぐんおうし) 鄭成功を祀る祠


延平郡王祠 15:12
「忠肝義膽」という石碑、後方は三川門

高雄市

台南紹介記事(朝日新聞)2015.11.14 

蓮池潭(れんちたん) 高雄市左営区にある人造湖 16:18
7階建ての龍虎塔(1976年建設)
龍の口から入り、虎の口から出てくることにより、自分のこれまでの悪戯が清められると言う。
その通りにしたが何の変化もなかった。急いで廻ったせいかな?

16:34

 慈清宮
福建省で医者をしていた呉本を「医療の神様」とした民間信仰の寺院
ど派手さにびっくり!! なんだこれは!
手の込んだ細かい彫刻!
寺院の入り口には、果物やアイスクリーム、お土産屋があった。

 寺院の中もびっくり!
手の込んでいる、ど派手に華やか!

これは、亡くなった方に冥途へ持って行かせるお札。
ここで購入して傍にある炉で燃やす。

死者がこの世のものを冥途に持ち出す条件が燃やすことと言う。 
台湾では死者にお金を持たせるため模造のお札を燃やす習慣がある。

「安平求祈」お札
黄土色の紙に3人の神様の絵と
「安平求祈」の文字が印刷されている。


夕食 17:15

 台湾ビール
とても美味しかった。

 台湾啤酒の原材料を見ると「大麦芽、蓬莱米、脾酒花」と記されている。

蓬莱米:日本統治下の台湾において品種改良に成功した米の品種
脾酒花:ホップ

日本の酒税法では、麦芽、ホップ、水
及び
政令で定める物品(麦、米、とうもろこし、こうりやん、ばれいしよ等)が
麦芽の50%を超えない原料で作られた
アルコール分が20度未満のものをビールと呼んでいる。

高雄市六合二路の夜市 18:24

 六合二路の夜市

六合二路の夜市 18:31
ここでマンゴーを購入していって高雄澄淸湖圓山大飯店(グランドホテルカオシュン)で食べた。


台湾旅行第一日目(M氏撮影)
写真をクリックすると5分39秒の動画が見られます。


 台湾大周遊6日間ー2へ(高雄、ガランピ岬、知本温泉)

 

台湾大周遊6日間ー3へ(花蓮、台北、九份、台北、成田)

 



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